Home装置紹介

DIP-IA/QMS

Model: IA-Lab  (L-250G-IA)  [キヤノンアネルバ(株)]
 イオン付着イオン化(IA)法を備えた質量分析装置であり,試料導入部は減圧下で近赤外ランプによる急速加熱により熱抽出・気化するダイレクトプローブ(DIP)が標準仕様となっています.
 本装置ではGC等に発生ガス成分の分離操作を行わずに様々な発生ガス成分(主として有機化合物)を擬分子イオンとして検出できます.現在,本装置を用いた迅速分析法は,RoHS規制やグリーン調達関連などでの臭素化難燃剤やフタル酸エステル類の含有チェックのため,一部の企業に導入されている他,RoHS規制の改訂に合わせて同規制の臭素化難燃剤の分析法(informative)として採用されています[IEC 62321-6:2015, IEC 52321-8:2017].

装置仕様

試料導入(ダイレクトインレットプローブ):
  最大加熱温度: 500 ℃
  昇温速度:   1, 2, 4, 6, 16, 32, 64, 128 ℃/min
  真空度:    100 Pa程度
イオン化法:
  イオン付着イオン化(IA)法 (Liエミッタ,Naエミッタ)
  電子イオン化(EI)法
質量分析計(四重極型質量分析計):
  mass範囲:  m/z 1〜1000
  測定モード: SCANモード, SIMモード
キャリアガス:
  N2 or Dry Air
その他:
  キャピラリインターフェースを備えており,GCオーブンを接続することでGC/IA-MSとして使用することも可能です.


何ができるのか?

 本装置の特徴は,一つに分子量情報中心のデータを得ることが出来る点であり,発生ガス成分の分子量情報をフラグメンテーション(断片化)の影響少なく,網羅的に検出できる点でトップクラスの性能を有します.このため,他のイオン化法では夾雑成分のフラグメンテーションの影響により分子イオンの情報を得ることが困難な場合にも計測できる可能性があります.
 もう一つは,試料導入にDIPを用いることで,大気圧下では熱分解が先行するような高沸点化合物も熱分解の影響なくガス化できる点です.

分析例:
 ・樹脂製品・原材料の品質管理(添加剤成分群のパターン変化の管理,
   規制対象成分など特定成分の定性・定量分析,同族体分布の変化など)
 ・樹脂中のモノマー〜オリゴマー,不純物の管理
 ・潤滑油の分子量分布,飽和・不飽和度の評価
 ・植物油,ポリオールエステル類などの脂肪酸組成,多価アルコール組成推定
            など

   (参考) DIP-MSシステムについて

ページトップへ

DIP-IA/TOFMS *

Model: TIAS-2543T (プロトタイプ機)  [キヤノンアネルバ(株)]
 IA-Lab (L-250G-IA)の飛行時間型質量計(TOFMS)型として試作したプロトタイプ機であり,質量分解能は4000程度です.他社製品分析などにおいて,整数質量情報のみでは候補物質が非常に多いような場合にも,精密質量分析を行うことで,化学組成の推定が容易になります.現在,イオン付着イオン化法による計測を精密質量で定常的に稼働できる装置としては唯一の装置となります.

装置仕様

試料導入(ダイレクトインレットプローブ):
  最大加熱温度: 500 ℃
  昇温速度:   1〜200 ℃/min
  真空度:    100 Pa程度
イオン化法:
  イオン付着イオン化(IA)法 (Liエミッタ)
質量分析計(飛行時間型質量分析計):
  mass範囲:  m/z 1〜4000
※現状装置仕様で,一般に検出される成分はm/z 1500程度までです.
キャリアガス:
  N2 or Dry Air


ページトップへ

[TG-DTA]-[PI/QMS] **

Model: ThermoMass Photo [潟潟Kク]
 ソフトなイオン化法として光イオン化法を備え,また,TG-DTAとMSの接続にスキマーインターフェースを用いていることに装置の特徴があります.前者は,樹脂等の熱分解反応において,熱分解発生ガスの分子イオン検出を容易にします.また,後者のスキマーインターフェースは熱分解発生ガスをありのままにダイレクト検出するための手法として採用されたものです.
 従来,一般的なTG-MSシステムでは,接続にキャピラリインターフェースを用いてきました.この場合,数mのキャピラリーを反応活性の高い熱分解ガスが流れるため質量分析計に導入する過程で熱分解物の再重合などの変性の影響を受けやすく,場合によってはキャピラリーの目詰まりが発生していました。本システムのスキマーインターフェースではこの点が改善され,熱分解ガスによる反応影響が顕著な系でもガス成分をリアルタイムに,変性(目詰まり)などの影響少なく計測できます.ただし,現状ではいくつかの課題点もあり,それぞれのシステムよって一長一短があります.

装置仕様

TG-DTA:
  加熱炉:    抵抗炉
  最大加熱温度:1000 ℃
  昇温速度:   1〜20 ℃/min
ガス導入法(スキマーインターフェース):
  構造:    石英二重管構造(下図参照)
  ※キャピラリインターフェースでは熱分解ガスの副反応により目詰まりするような反応系でも
   導入過程での発生ガス成分の変性の影響少なく熱分解ガスの状態をダイレクトに計測できます.
イオン化法:
  光イオン化(PI)
  電子イオン化(EI)法
質量分析計(四重極型質量分析計):
  mass範囲:  m/z 1〜410
  測定モード: SCANモード, SIMモード
キャリアガス:
  He or 模擬大気(He/O2)


何ができるのか?

 本装置の特徴は,一つに分子量情報中心のデータを得ることが出来る点であり,特に芳香族化合物は高感度に検出することができます.
 もう一つは,熱分解反応において,熱分解重合物や微粒子の多いためにキャピラリインターフェースでは目詰まりして計測できないような系での測定に適します.現状の装置仕様では,無機ガスや比較的に低分子量(おおよそm/z 200程度まで)の発生ガス成分をリアルタイム計測するようなニーズに適します.

分析例:
 ・セラミック,冶金等での脱バインダープロセス研究
 ・ランダム/ブロックコポリマーの判別(ポリスチレン系,アクリル樹脂系など)
 ・樹脂・複合樹脂の耐熱性/熱分解挙動評価・樹脂同定・組成評価 
            など

  その他アプリケーション例 > メーカーサイト [外部サイトへリンク]
      ※外部サイトに移動後,メニューバーの「手法」→「EGA 発生ガス分析 (発生気体分析)」を選択してください.

ページトップへ
Copyright (C) 2010 Kobe Material Testing Laboratory Co., Ltd.